20年東京五輪代表の森保一監督(49)が新春インタビューに応じ、実質的な活動初年度となる18年の抱負を語った。年明け早々、明日2日からU-21日本代表を率いて合宿を開始。初の公式戦となるU-23アジア選手権(9~27日、中国)に向けて「選手に(決勝まで)最大6試合を経験させたい」と語った。

 52年ぶりメダルを狙う東京五輪への3カ年計画1年目。中国を皮切りに3月パラグアイ、5月フランス、8月インドネシア、未定の12月と5度の海外遠征がある。昨年11月1日付で就任後「まだまだ選手を見られていない」と発掘に飢えており、U-23選手権には先月の初陣タイ遠征から17人を入れ替えて臨む。各活動に「可能性を感じた選手をできる限り多く呼びたい」と明言し、目標100人? と聞かれると「最終的な人数は…」と律義に答えながら「公式戦翌日の練習試合、平日の練習も見学できれば」と枠を広げていく。

 現役時代はオフト監督に師事。自身をFWから守備的MFに転向させた「適性を見抜く目」を参考に、中国でもU-20W杯16強メンバーの配置転換を柔軟に考える。今年8月には50歳。「ボールの飛距離と勢いがなくなってきたので鍛えないと」。若い選手と一緒に飛躍の助走に入る。【木下淳】