韓国代表DFチャン・ヒョンス(26=FC東京)が28日、日本代表へ警鐘を鳴らした。W杯(ワールドカップ)ロシア大会で日本が対戦するポーランドに27日の国際親善試合で2-3。相手のエースFWレバンドフスキにゴールを許し「うまいと認めざるを得ない」とその脅威を明かした。

 前半32分にチャン・ヒョンスを含む守備ラインの4人がレバンドフスキに置き去りにされ、左クロスを頭で合わされ先制された。「ボールがくる前に、後ろにいるのを確認した」と万全を期したはずが「(クロスが)きた瞬間、前にいた」。試合後すぐに映像を見返して問題を分析。「マークに付くのは遅くなかった。それ以上にいい形とタイミングで(前に)入ってきた」。ブンデスリーガの強豪バイエルン・ミュンヘンの絶対的エースの力は想像以上だった。

 事前に何度も映像を見て臨んだ末、実力差を見せつけられた。「実際に対戦したら過去(の映像)とは違っていた。次またやるとしたら、もっと悩ましい問題が出そう」。分析も参考にならないほどの能力を持つ相手だと知り、口ぶりに無念さがにじんだ。

 日本はどう挑めばいいかという問いに「まず、点を取られても諦めずに戦うことだ」と助言。プレーを封じるという考えすらしない方がいいという見方だった。この日、日本代表のベルギー遠征から帰国したDF森重は「参考になると思う。アドバイスも聞きたい」と話した。Jリーグの選手で唯一、直近のレバンドフスキと対峙(たいじ)したチャン・ヒョンス。永遠のライバル国から発せられた警笛は生々しかった。【岡崎悠利】