日本代表DF吉田麻也(29=サウサンプトン)が、同じセンターバック(CB)のDF植田直通(なおみち、23=セルクル・ブリュージュ)の海外移籍を歓迎した。

 20日、アンバサダー契約を結ぶ大阪市内のミズノ大阪本社を訪れ、足型計測や動作解析を行った。吉田は、今夏にベルギー1部へ移籍した植田に対して「もちろん歓迎。(昌子)源と直通と(三浦)弦太。特に源とナオ(植田)は前回のアジア杯の時からずっと『海外に行け』と言っていた」と後輩の決心を喜んだ。

 だが、同じCBとして海外で活躍する難しさも理解している。「多くの物を失う可能性があるというのも理解している。でも、リスクを負ってでも出ていかないといけないと感じて欲しいと思って、ずっとハッパを掛けていた」と明かした。

 植田に対しては「ポテンシャルがあって、身体能力的にも十分欧州で通用すると思うけど、問題はコミュニケーション。(柴崎)岳とかもそうだけど、行けば(控えめな性格が)変わる可能性がある。行って何かを感じて、変わって、代表でポジション争いをやれれば。やれる可能性は十分ある」と太鼓判を押した。

 4年後に向けて、若い世代にも期待がかかる。より多くの選手が海外でプレーできるように「ナオに続いて若いCB、GK、ストライカーが外に出て行かないと。その位置の経験値は埋められないと思うので。ぜひとも頑張って欲しい」とエールを送った。