ワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表MF本田圭佑(32)が2日、インターネットテレビ局AbemaTVのニュース番組「AbemaPrime」(月~金曜午後9時)に生出演し「前向きに話しているクラブは、報道で出ているクラブだと思います」オーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリー加入が秒読みとなっていることを示唆した。

 本田は中米バハマから生出演。「答えられることは限られている。今、交渉中。サッカー選手以外に新しいチャレンジをしようと思っていて、理解してくれるクラブと今まで交渉してきた。ものすごく理解し、前向きに話しているクラブは報道で出ているクラブだと思います。まだ何も決まっていないですけどね」と語った。

 本田は7月31日にツイッターで「サッカーを続ける新たな目標を決めた。数日中に新たなクラブを決定する」とつぶやいたことを受け、現役続行かと聞かれると「はい。続けます。続けることだけが目的じゃないので。W杯が終わってから目指すところはどこに置くべきか設定しながら考えてきた。ようやく決まったからツイッターで上げさせていただいた」と明言。その上で「かなり無理難題を投げさせてもらってる。ここ数日に先方が受け入れてくれれば数日中に決定という発表が出来るかも知れない。もう少しのところに来ています」と交渉が佳境に来ていると明かした。

 本田の移籍先については、ツイッターでの投稿後、報道が一気に過熱。FOXスポーツ電子版は「年俸290万ドル(約3億1900万円)で加入」と伝えた。すでに1年契約だったパチューカ(メキシコ)を退団し、フリーの立場で移籍金は発生しない。加入する場合、高額年俸の本田は、リーグが定めた年俸制限のない「マーキープレーヤー」という特別枠の待遇となる。

 南半球のオーストラリア、Aリーグではかつて、カズ(シドニーFC)や小野伸二(ウェスタンシドニー)、デルピエロ(シドニーFC)もプレーしたことがある。W杯ロシア大会のアジア最終予選で日本と対戦したように、同じアジアサッカー連盟に属している。メルボルン・ビクトリーはすでに19年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を持ち、来年の1次リーグで“本田対Jリーグ勢”という対決が実現する可能性もある。

 08年に名古屋からオランダに渡り11年目。オーストラリアを選べば、ロシア、イタリア、メキシコも含め5カ国目となる。