日本代表FW武藤嘉紀(26=ニューカッスル)が大迫の代役候補に名乗りを上げた。11日、アジア杯1次リーグ第2戦オマーン戦(13日)に向けて冒頭15分を公開し練習。森保ジャパンは今回が初招集だが「選手の特徴は分かってきた。連係というのは練習で突き詰めて、試合で合わせていかないといけないのかな」と手応えをつかんだ。

ワールドカップ(W杯)ロシア大会を経験し、現在はプレミアリーグで活躍。得点すれば15年10月13日国際親善試合イラン戦以来、3年3カ月ぶりとなる。エース大迫が右臀部(でんぶ)の痛みを再発し、オマーン戦では代役としての期待も高まる中、武藤は「若手の勢いを持たせられるようなプレーを心がけないといけないし、自分自身もゴールに直結するようなプレーや結果を示さなくちゃいけない」と責任感を示した。

第1戦のトルクメニスタン戦では大迫が2ゴール。その存在感は大きく、武藤も「サコ君(大迫)みたいにゴールに一番近い位置にしっかりポジションとること」と手本にする。「ああいうのはラッキーゴールじゃないし、あそこ(点を取れる位置)にいたという能力はFWに必要なので。どんな相手でもゴールはFWに欠かせないので、そういうところは見習っていかないといけないし、必ずやっぱり自分も日本の助けになるようなゴールを取っていきたい」。

狙うのはDFの裏への抜け出し。ゴールを取るために「この間もそうですけど(DFラインが)下がっている選手に対して『足もと、足もと』になってしまって、取られてカウンター(を受けること)は多々あった。そういう時に(大切なことは)裏への抜け出し。裏が消えてると思われがちだけど、そこに(パスを)落とされることが一番(相手)DFにとって嫌なことだと思っているので、狙っていければいいか」と意気込んだ。