サッカー南米選手権の1次リーグC組第3戦が行われ、日本代表はエクアドルと1-1で引き分け、2分け1敗の勝ち点2で同組3位となり、8強入りを逃した。

敗北の中にも、進むべき道は見えた。エクアドルと引き分け、南米初勝利も決勝トーナメント進出も、ブラジルの夜空に消えた。森保監督は試合後、厳しい現実を受け止めつつも「日本人が世界と戦うためには1人1人の技術、全員がハードワークでつなげていくということ。そうすれば必ず世界とも対等に戦っていけると自信を持ってもらいたい」と顔を上げた。

南米選手権は代表招集に拘束力がなくオリンピック(五輪)世代が中心。指揮官は1次リーグ突破を目標に掲げつつ、南米勢との敵地でのガチンコ勝負から得られる“プラスアルファ”を期待していた。

若き選手たちは、3試合で着実に成長曲線を描いた。チリ戦では完敗の中でMF久保が能力の高さを発揮し、強豪ウルグアイ戦では五輪世代のMF三好が2得点。この試合では後半ダブルボランチに変更してきた相手にも惑わず対処し、がっぷり四つを組んだ。「相手システムが変わった中で臨機応変に対応してくれた。この短期間で成長を見せてくれた」と目を細めた。

勝ちきれなかった事実は反省材料だが、それも未来への糧になる。「全員攻撃、全員守備、全員連係・連動して個の力を出す。日本人がやっていくことを生かしてもらいたい」。地元五輪で頂点を目指すための道しるべを再確認し、森保ジャパンが帰国の途に就く。