U-19日本代表候補は、合宿最終日にJ2水戸ホーリーホックと練習試合を行い、セレッソ大阪FW西川潤(18)などの得点で勝利した。

西川は2本目15分に投入されると、出場わずか5分でDF三原秀真(19=愛媛FC)のパスを受けてゴールを決めた。3本目にはポスト直撃のシュートを放つ場面もあった。フィニッシャーとして、また攻撃の起点として存在感を発揮し、「(プロ初ゴールを決めた8月の)柏レイソル戦から、公式戦でも練習試合でも得点は決めていなかった。いいプレーにつながる1つのきっかけになれば」と自信を得た様子だった。

新型コロナウイルスの影響で来年初めに延期されたU-19アジア選手権(ウズベキスタン)に向けて、同世代は7月から定期的に候補合宿を行ってきた。

影山雅永監督は「今まではオンラインミーティングだったけど、今回は大きなホールで距離をとってやった」と、対面でのミーティングを解禁したことを明かした。選手を6組に分けたプレゼンテーション大会を行ったといい、「過去4回の中で収穫の大きいキャンプだった。積み上がってきたものが少しずつ濃くなっているかもしれない」と手応えを口にした。

さらに、1本目に出場してキャプテンマークを巻いたサガン鳥栖MF松岡大起(19=サガン鳥栖)について「主将をやりたそうな顔をしていた」と話し、「やりたそうに見えたのは、彼にチームを引っ張る自信があり、僕がそれを感じたからかもしれない。彼らだけでなく、どんどんそういうアピールをしてほしい」と選手に要求した。

 

▽得点者:MF本田風智(19=サガン鳥栖、1本目)FW西川潤(18=セレッソ大阪、2本目)FW大森真吾(19=順天堂大、3本目)