なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)候補合宿に初招集されたGK田中桃子(21=日テレ東京V)が22日、八千代高(男子)との練習試合でデビューした。チームは0-5で敗れたが、30分×3本の3本目に出場して、1失点に抑えた。

日テレ下部組織「メニーナ」出身で、当時なでしこリーグ2部の大和シルフィードへの期限付き移籍を経て、プロリーグが開幕する今季から日テレに復帰した。東京五輪に出場したGK山下杏也加(26=INAC神戸)退団後の日テレで、正守護神として活躍している。

年代別代表には、コンスタントに招集されてきた。16年にU-17女子W杯で準優勝に終わった悔しさから「W杯優勝」を目標に取り組んできたが、昨年予定されていたU-20女子W杯はコロナ禍で中止となった。「悔しいというより、受け入れられない状況のほうが強かった」という。

そんな中、大和シルフィードのグラウンドを訪れて励ましてくれたのが、当時U-20女子代表を率いていた池田太監督(51)だった。田中は「『やってきたことがなくなるわけじゃないし、いかに先を見て行けるかだよね』と話してもらって、少し切り替えられた」と振り返る。

その池田監督は、なでしこジャパンの指揮官に就任した。田中は「(自分が)A代表でどれだけ通用するか、楽しみであり責任も感じる。より相手が速くて強い中で、クロスボールの対応など自分の武器をどこまで出せるか、どれだけ通用するか、どんどん試したい」と意気込んだ。