後半から途中出場したDF伊藤洋輝(23=シュツットガルト)は、センターバック(CB)の左で役割をこなした。

「(DF)4枚だったんで、なるべく真ん中のスペースを空けないように。まずは無失点で終われたというのは、やっぱり守備陣としての一番」。

伊藤は6月2日のキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦で国際Aマッチデビュー。所属するシュツットガルトでは3バックの左を主戦場とするが、同戦では前半は4バックの左サイドバック(SB)に。後半からこの日のようにCBの左に入っていた。

後半35分。CBの右でフル出場したDF吉田が、前に運ぼうとしたが、相手にボールを奪われた。米国FWアーロンソンにシュートを打たれたが、伊藤がしっかりカバーに入りシュートコースを消した。「取ったあと失ってシュートまで持って行かれましたけど、カバーすることができて、その後の対応もできた」。誰かがボールを失えば、誰かがカバーする。「チームとして対応出来たのでよかった」と連係でのポジティブな面を強調した。

この日は4-2-3-1で挑み、米国相手に完封勝利。手応えを感じているが、ワールドカップ(W杯)本番へさらなる底上げの必要性を感じている。「(W杯初戦の)ドイツ相手になってきたら厳しいプレッシャーがかかってくると思う。今日のプレーをなるべく強い相手にできるように、チームとしても成長していきたい」。残り2カ月で、積み上げていきたい。