11月20日開幕のワールドカップ(W杯)カタール大会に臨む日本代表26人が、11月1日発表の方向で最終調整されていることが28日、分かった。

中東初となる大会は酷暑を避けて通常の6~7月ではなく、11月開幕。メンバー発表後も各国のリーグ戦は行われる。これまでのように本番前に長期キャンプをする時間はない。森保監督はメンバー発表について「少し早く発表し、準備をしてもらいたい」と言及していた。

また、国際サッカー連盟(FIFA)は6月にW杯の登録メンバーを従来の23人から最大26人まで増やすことを決定。試合では控え選手15人と、最低1人のドクターを含むチームスタッフ11人の計26人までがベンチ入りできる。

発表は、森保一監督(54)の名前でもある1が三つ並び、縁起のよい大安の日。史上初のベスト8を目指す森保ジャパンの登録メンバー26人がいよいよ発表となる。チームの主力になったMF守田英正(スポルティング)は「(本大会は)直前の準備期間が少ない。ここからの(クラブでの)パフォーマンスがもろに(選考に)直結すると思う」と気を引き締めた。

<これまでのW杯メンバー発表サプライズ>

▼98年フランス大会 スイスでの直前合宿中に、25人から22人に絞る2段階選考。岡田監督が「落ちるのはカズ、三浦カズ」とFW三浦知良(東京V)、MF北沢豪(東京V)、DF市川大祐(清水)の落選を通告。一方で当時18歳の小野伸二が選出。

▼02年日韓大会 FW中山雅史(磐田)、DF秋田豊(鹿島)の両ベテランがサプライズ選出された一方で、有力視されていたMF中村俊輔(横浜)が落選。

▼06年ドイツ大会 ジーコ監督が都内のホテルで会見し発表。「タカハラ、オオグロ、ヤナギサワ、タマダ…」に続き「マキ」と発表。FW巻誠一郎(千葉)の名前はサプライズとなり、会場からはどよめきの声。選出が確実視されていたFW久保竜彦(横浜)はコンディション不良を理由に落選。

▼10年南アフリカ大会 楢崎、川島に続く第3GKとして、ケガで半年以上も公式戦から遠ざかっていた川口能活(磐田)が選出。一方、MF香川真司(C大阪)が落選しサポートメンバー入り。

▼14年ブラジル大会 ザッケローニ監督体制で1度しか招集されていなかったFW大久保嘉人(C大阪)が、前年にJ1で得点王に輝く好調ぶりが買われて選出。常連組だったFW豊田陽平(鳥栖)、MF細貝萌(ヘルタ)らが落選。

▼18年ロシア大会 2度監督が交代し、西野監督が選んだ最終メンバーにサプライズはなかった。しかし直前のテストマッチで、それまで主力でなかったMF乾貴士(ベティス)が躍動。本大会でも起用され活躍した。