昨夏の東京オリンピック(五輪)代表で名古屋グランパスのFW相馬勇紀(25)が“3度目の正夢”でW杯メンバーに滑り込んだ。

1日、愛知・豊田市内で会見。名前が呼ばれた瞬間、妻でフリーアナウンサーの森山るり(31)と、4月に誕生した長男とともに抱き合ったという。相馬は「妻は泣きながら喜んでくれて、子供はその声の大きさに大号泣していました。2度、メンバー発表の夢を見た。2回とも名前は呼ばれませんでした」と明かした。

当落線上だった。前線の選手では唯一の国内組。ドリブルと速さが持ち味で、今夏のE-1選手権で3得点を挙げMVPと得点王になり、猛アピールした。「チーム内の序列は低い」と認識しつつもこう語った。

「自信はあります。突破するイメージは持っていて、海外(クラブ)の選手に比べると知られていない。相手は『どんな選手なんだ?』と感じながらプレーすると思う。対峙する1発目、意表を突く速さ、瞬発力で活躍することを考えながらやっていきたいです」

身長166センチ。過去のW杯日本代表の中でも98年フランス大会、02年日韓大会に出場したMF森島寛晃(現C大阪社長)の168センチより低い。物腰は柔らかく、言葉遣いも丁寧。ただ胸の奥には熱いものがある。

「表には出していなかったですけど、目の前の相手には絶対に負けないという思い。日頃の練習から、自分は成長するんだと思いながらやってきました」

昨年の五輪準決勝(21年8月3日)で惜敗(0-1)したスペインとは、W杯でも対戦する。個人的な1次リーグの目標を「1ゴール1アシスト」とした上で「相手に支配される時間は多いと思うけど、意外とスキはある。カウンターとかしっかり仕留められれば勝ち点1、3を拾うことはできると思っています」と語り、金星へのイメージもふくらませた。

今季のJリーグ開幕前には、新型コロナウイルスの陽性判定を受けて出遅れた。ただ、名古屋の長谷川健太監督の信頼をつかみ、J1リーグ戦は全33試合に出場し1得点。

「キャンプ前にコロナに感染してしまって、自分の中では体がついて来なかった。難しい入り方をした中で、3バックのウイングバックになったことで成長できたと思います。先発でここまで試合に出続けてきたことが、今までのプロ生活ではなかった」

カタールへ持参するものを問われると「治療器具、練習機器、枕、シャンプーセット」と答えた。

早稲田大スポーツ科学部の出身で「どこをほぐしたら体は良くなるかとかを学んだ4年間。準備は心がけています」と話した。

胸に秘めた熱さと、入念な準備で26人に滑り込んだ日本の秘密兵器。

小さな男が、世界を驚かせる旅に出る。

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