3大会連続11度目のU-20W杯出場を決めた日本は延長、PK戦の末、イラクに敗れ決勝進出を逃した。

途中出場のMF永長鷹虎(19=川崎F)の1ゴール1アシストで2度追いつく執念を見せたが、PK戦で2人目のキッカーのMF佐野航大(19=岡山)が止められて力尽きた。18年の前回大会と同じ準決勝敗退。アジアの壁に阻まれた悔しさを、5月にインドネシアで開幕するU-20W杯にぶつける。

  ◇  ◇  ◇  

死闘だった。第一目標のU-20W杯の切符は、12日の準々決勝でヨルダンを下し、手にしていた。日本イレブンは同戦後、WBCでおなじみになった「ペッパーミル・パフォーマンス」で喜びを分かち合った。最後まで粘り強く-。パフォーマンスの意味と同様、この試合も土壇場で2度追いつく底力をみせたが、勝利には届かなかった。

ヨルダン戦から先発を6人変更し、主将のMF松木、エースFW北野、得点源のFW熊田はベンチスタートだった。前半12分に右コーナーキックから失点。冨樫監督は後半頭から松木、熊田、永長を、同23分には北野を投入した。そして後半38分、北野のパスを受けた永長がペナルティーエリア内右から左足シュートを放ち同点に追い付いた。

延長戦に持ち込むも、先に失点。しかし延長後半13分、熊田が永長のクロスに頭であわせ、今大会5得点目を挙げて再び追いついた。勝負はPK戦へ。日本は2人目のキッカーの佐野がタイミングをずらす緩いボールを蹴ったが、最後まで動かなかった相手GKに止められた。

3位決定戦はなく、冨樫監督は5月のU-20W杯に向けて連係を高める意味でも決勝に進出し、もう1試合戦うことを強く望んでいた。無念の準決勝敗退。この悔しさをW杯で晴らす。

【U20アジア杯】日本、決勝進出ならず…PK戦の末イラクに敗れる/準決勝ライブ速報詳細