U-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会で1次リーグ敗退した同日本代表が1日、帰国し、取材に応じた。

チームは「世界一」を目標に掲げて出国したが、1次リーグで1勝2敗のC組3位となり、決勝トーナメント進出を逃した。キャプテン松木玖生(FC東京)は、帰国した思いを問われ、「個人的にはできたこともあるし、できなかったことも多い中で、日本に戻ってきてより一層やらないといけないなと思いました」と世界との差を痛感していた。

初戦のセネガル戦では、強烈なシュートを決めて世界に名前を売ったが、第3戦のコロンビア戦では、PKを外すなど、課題も残った。

「個で打開できる選手を世界で見ることができた。そういうところは日本人はすごく少ないなって感じた。そういう選手にならないといけないと思いますし、キャリアを積み重ねてもっと成長できるようにしたい」と相手国選手から刺激を受けた。

W杯という舞台で得点を決めたことは自身の中でも手応えを感じた。一方でチームを勝たせられなかった部分については物足りなさがあった。今後は、パリ・オリンピックを目指すU-22世代や、A代表の選出にも注目が集まる。

「まずは今回、世界で体感したことをしっかりとJリーグで出して、それが評価されてステップアップできる。地に足つけてJリーグで結果残すことを考えたい」。冷静に次を見据えた。【佐藤成】