ドイツ1部リーグで5日、MF遠藤航とDF伊藤洋輝のシュツットガルトが来季の1部残留を決め、国際親善試合のエルサルバドル戦(15日・豊田スタジアム)とペルー戦(20日・パナソニックスタジアム吹田)に臨む日本代表の海外組は今シーズンの全日程を終了した。その所属クラブは全て来季も1部にとどまることになり、日本選手が例年以上に各リーグの上位チームで主力として活躍した。所属クラブのリーグ順位は以下の通り。

▼イングランド

三笘薫(ブライトン)6位

▼スペイン

久保建英(Rソシエダード)4位

▼ドイツ

堂安律(フライブルク)5位

鎌田大地(Eフランクフルト)7位

板倉滉(ボルシアMG)10位

浅野拓磨(ボーフム)14位

伊藤洋輝(シュツットガルト)16位

遠藤航(シュツットガルト)16位

▼フランス

伊東純也(スタッド・ランス)11位

▼オランダ

菅原由勢(AZアルクマール)4位

▼ポルトガル

守田英正(スポルティング)4位

相馬勇紀(カザピア)10位

中村航輔(ポルティモネンセ)15位

▼ベルギー

上田綺世(セルクル・ブリュージュ)8位

シュミット(シントトロイデン)12位

▼スコットランド

古橋亨梧(セルティック)優勝

前田大然(セルティック)優勝

旗手怜央(セルティック)優勝

▼オーストリア

中村敬斗(LASK)3位

▼スイス

瀬古歩夢(グラスホッパー)7位

川辺駿(グラスホッパー)7位

▼カタール

谷口彰悟(アルラヤン)9位

▼J1(6日現在)

森下龍矢(名古屋)3位

大迫敬介(広島)4位

川村拓夢(広島)4位

川崎颯太(京都)14位

欧州サッカー連盟(UEFA)の国別クラブ係数ランキングで1位のイングランド・プレミアリーグではMF三笘薫が所属するブライトンが6位で来季の欧州リーグ出場権を獲得。同2位のスペイン1部リーグでMF久保建英のレアル・ソシエダードが4位で来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を決めた。

同3位のドイツ1部リーグではシュツットガルトの他にFW浅野拓磨のボーフムも残留争いに巻き込まれたが、MF堂安律のフライブルクが5位。欧州CLの出場権獲得はならなかったものの、来季は欧州リーグに参戦する。

オランダ1部リーグでDF菅原由勢のAZアルクマール、ポルトガル1部リーグでMF守田英正のスポルティングが4位。オーストリア1部リーグでもFW中村敬斗のLASKが3位に入った。スコットランドでは得点王に輝いたFW古橋亨梧ら3人が所属するセルティックが国内3冠を達成。上位チームの主力として緊張感のある戦いを続け、それぞれが目に見える数字も残した。

ただ、イングランド・プレミアリーグで2位のアーセナルDF冨安健洋がケガで離脱していることもあって、攻撃陣に比べると、上位チームで結果を残したDFは少なかった。カタールでプレーする31歳のDF谷口彰悟が代表復帰したが、今回のDF登録人数は3月の9人から6人に減った。

森保監督は「2試合戦う中で試すには十分。良さを発揮するスペシャルなポジションを持ちながらも、ポリバレントに複数のポジションをこなせる選手がいる。いろいろ組み合わせを考えながら2試合をできれば」と話していた。3バックの採用など、その起用法が注目されるが、来季以降は海外のトップチームで活躍する日本代表候補DFのさらなる台頭が期待される。