日本(FIFAランキング20位)がエルサルバドル(同75位)に6-0で圧勝した。
MF久保建英(22=レアル・ソシエダード)が1ゴール2アシスト。19年6月にA代表デビューした時と同じ相手に約4年間の進化を見せた。26年W杯米国・カナダ・メキシコ大会へ再始動した3月は1分け1敗も、この日は大量点。今季Rソシエダードで覚醒した久保が旗頭になった。
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研ぎ澄ましてきたストライカーの嗅覚だった。前半25分。反対サイドのMF三笘へ大きく展開すると、右から左へ走り寄る。混戦の中、ボールを収めた三笘からの落としに迷わず左足ダイレクト。鋭いカーブがかかったシュートが右隅を射抜いた。2アシストも記録し、後半20分でお役御免。「明らかに僕たちの方が質も高かった。リスペクトは欠いていないけど、今日はやりたい放題だったかな」と事もなげに振り返った。
Rソシエダードでチャンピオンズリーグ(CL)出場の立役者となった今季は主に最前線でプレー。同国の日本人1シーズン最多9得点を樹立した。得意の左足ミドル、ワンタッチ、バックパスを陥れる泥くさい得点もあった。この日はアシストのMF三笘と抱き合い「皆さんからしたら、表紙(新聞1面の写真)にしやすいんじゃないですか」とおどける余裕も。好調ぶりが言葉にも乗り移った。
心機一転、背番号は20に決めた。「10番が無理だったんで」と明かしつつ「他の番号ならどうでもいいので、誰もつけなさそうな番号でいいかなと」。かつて代表で10番を背負った中村俊輔氏と対談し「10番をつけたい」と思いを語った。新10番はMF堂安に決まったが「結果が出ていることが1番なので。これから頑張ればいいかな」。実力が10番に相当することは、これから代表のピッチで証明すればいい。まずは20をトレードマークにしていく。
19年6月9日、18歳5日でデビューした際の相手がエルサルバドルだった。「大きくなったら自慢できるのかな」。幼い笑顔は精悍(せいかん)になった。その1週間後、Rマドリードへ完全移籍。4年がたち、リーグではそのRマドリードから得点を奪った男に成長した。高校3年だった4年前は出場だけで沸かせたが、今は点に絡まなければ満足できない男になった。
半年前のW杯は無得点だった。体調不良にも見舞われ、不完全燃焼に終わっていたが、次の26年W杯北中米大会で主役になるための1歩を踏み出した。「出たいポジションで出られれば最初からやれると思っていた。このままいければ」。言葉と顔つきに、自信に満ちあふれた。【岡崎悠利】

