なでしこジャパン(FIFAランキング11位)が、3連勝で1次リーグC組を首位突破した。

MF宮沢ひなた(23=マイナビ仙台)が2得点1アシストと大活躍し、格上のスペイン(同6位)に4-0と大勝。池田太監督のもとで18年U-20(20歳以下)W杯を制した「秘蔵っ子」は、W杯初出場ながら自慢のスピードを武器に通算4得点を挙げ、得点ランキングのトップに立った。決勝トーナメント1回戦では8強進出をかけ、5日にA組2位のノルウェー(同12位)と対戦する。

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宮沢がぐんぐんと加速した。前半12分、MF遠藤から相手DFとGKの間にパスが出ると、手前にいたFW植木を追い越し、ボールを受けて、相手に寄せられながらも左足で冷静にゴール左に流し込んだ。

勢いは止まらない。同29分にもカウンターから裏に抜け出して植木のゴールをアシストした。圧巻は同40分。味方が中盤でボールを奪うと、スタートの合図を受けたかのようにダッシュ。相手DFを追い越して、植木からのパスをスライディング気味にシュートし、豪快にゴールネットを揺らした。

2得点を「前に常にスペースが空いてるのは分かっていた。特徴のスピードを生かす瞬間を考えていた」と笑顔で振り返った。さらに「本当に耐えて耐えて(ボールを)取ったタイミングでカウンターが狙いだと思っていたので、あそこで自分の長所を出してチームに貢献できたのは良かった」。3得点に絡み、次戦を見据えて前半だけでお役御免となった。

池田監督とは、強い師弟関係で結ばれる。初戦のザンビア戦でチームの今大会初ゴールを決めると一目散にベンチに走り、池田監督に抱きついた。「ゴールを決めたらベンチに行こうと決めていました」。18年のU-20W杯でともに優勝を経験。翌19年W杯、東京五輪はメンバーから落選したが、池田監督からの信頼は厚い。本場・欧州組でなく仙台所属の「国内組」ながら、今大会は全試合で出場機会を与えられている。

その結果、大事な初戦と1次リーグ首位通過がかかった「格上」スペイン戦で先制点を含む2得点の活躍をみせ、その期待に応えてみせた。「太さん(池田監督)と、もう1度世界一を取りに行けたら」との思いは強い。

11年W杯優勝時は小学6年だった。当時、同じ神奈川出身の川澄奈穂美がつけていたヘアバンドに憧れた。今、そのヘアバンドは宮沢のトレードマークになりつつある。11年に澤穂希さんが得点王を獲得した日本人最多の5点まであと1点。スピード、得点力でもっともっと世界を驚かせる。

 

宮沢ひなた

◆生まれ 1999年(平11)11月28日、神奈川・南足柄市出身。

◆サッカー歴 神奈川・向田サッカークラブで始め、OSAレイアFC、星槎国際湘南、日テレ東京Vを経て21年にマイナビ仙台入団。高校卒業後は法大スポーツ健康学部に進学した。昨季はWEリーグ20試合1得点。

◆代表歴 16年にU-17W杯、18年にU-20日本代表。18年11月、日本代表に初選出され、通算26試合8得点。

◆好きな選手 ブラジル代表MFネイマール。

◆リフレッシュ法 ドライブ、寝ること。遠征には必ずお菓子を持参する。

◆好きなアーティスト 平井大。

◆利き足とサイズ 右足。160センチ、48キロ。

 

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