サッカー日本代表(FIFAランク18位)の、26年W杯北中米大会への挑戦が“ベスト布陣”で始まる。今日16日にアジア2次予選の初戦でミャンマー代表(同158位)と大阪・パナソニックスタジアム吹田で対戦する。同会場で前日会見と最終調整に臨んだ森保一監督(55)は、8日のメンバー発表からMF三笘ら5人が離脱する非常事態にも動じない構えを見せた。「優勝」を目指すために「ベスト」なスタートを切る。
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今度は三笘が離脱した。大事な初戦前日に左サイドの主力までチームを離れた。森保監督は、事前に足の張りがあることは把握していたものの、本人の意思も尊重し招集。だが、帰国後に違和感を訴え、検査。プレーできる状態ではなかった。メンバー発表後にFW前田、古橋、MF伊藤敦、川辺と不参加者が続出。それでも心に揺らぎはない。
経験が生きている。同監督は左サイドの起用について問われ、FW浅野やMF南野、相馬の名前を平常心で列挙。選手への信頼を示した。2度目となるW杯予選ではFIFAランクで大きく下回る相手との対戦に向けて、欧州組が大半を占める現時点でのベスト陣容をそろえた。不測の事態に備えて、試合登録人数の23人より3人多く招集したマネジメント力が、ピンチで効果を発揮した。
「アジアの戦いは想定外のことが起こると常に思いながら、現状に合わせて柔軟に覚悟を持って戦わないといけないと思っている。誰が出ても機能する、誰と組んでも機能する、そして、誰が出ても勝つというところを準備してきた」
約20分間の会見で、指揮官は9回も「ベスト」と口にした。「ベストの捉え方は人それぞれある」と断りつつ「メンバーが代わったとしても、それがベストなメンバーで、その時の活動においてのベストの選択をしながら、より幅を広げる、そしてより高い頂点を目指していく」と強調した。
ついにW杯優勝を目指す戦いが幕を開ける。前回対戦で10-0で大勝した相手にも油断はない。「当たり前に勝つというプライドを持って戦わなければいけない。そのプライドが上から目線になったり、自分たちに油断や隙が出て相手に思ったようなことをさせることがないように」と気を引き締める。森保ジャパンが「ベスト」を尽くして、白星発進を飾る。【佐藤成】
<今回のメンバー発表後にケガにより離脱した日本代表選手>
◆FW前田…7日に欧州CLのAマドリード戦で膝を負傷。(11日に発表)
◆FW古橋…12日のリーグ戦で頭部を負傷。(13日発表)
◆MF川辺…ケガのため。(12日発表)
◆MF伊藤敦 12日J1神戸戦で左膝を負傷。(13日)
◆MF三笘 足の張りを訴え、検査。「プレーできる状態にない」。(15日)
GK大迫「勝ち抜かないとW杯は見えてこない。いいスタートを切りたい」
DF町田「ボールを奪われた後に即時奪回できるようにバランスを考えたい」
DF菅原「ホームで1試合目は大きなアドバンテージ。これから真剣勝負が始まる。しっかり結果にこだわっていきたい」。
MF田中(初のW杯アジア2次予選を前に)どんな相手でも勝つことは大変。自分たちのやることにフォーカスできれば。

