ヤングジャパンの快進撃が止まらない。日本がニュージーランドに3-0で完勝し、首位通過を決めた。1次リーグ3連勝での突破は史上初。船越優蔵監督(48)は、前節から8人のスタメンを入れ替えて臨み、前半に1点、後半に2点加えて勝ちきった。決勝トーナメントを見据え、1、2戦の出場時間が長かった選手も早めに交代させるなど、余裕をもって次のステージに進んだ。8日(日本時間9日)の決勝トーナメント1回戦ではC~E組の成績上位の3位チームと対戦する。

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若き侍たちが一体感を武器に躍動した。前節チリ戦から先発8人が代わる中で、出番を得た選手たちが奮起。現地入りしてからコンディション調整に苦労していたMF小倉が初先発に応える左足ミドルで先制すると、後半には途中出場のFW高岡のプレスを起点に相手のオウンゴールで加点。終盤にも同じく途中出場のMF石井が今大会2点目となるダメ押し点で突き放した。船越監督は「本当に選手たちがよく頑張ってくれた」と目を細めた。

指揮官がチームに植え付けた3原則がある。「戦う、走る、規律」。細かな戦術はもちろんあるが、前提となるシンプルなコンセプトを浸透させ、チーム作りに取り組んだ。その結果、誰が出ても攻守に隙のないスタイルを確立。メンバー21人中、GK中村以外20人が出場して1次リーグを勝ち抜いた。

前回大会でコーチを務めた経験が生きる。前回は1次リーグ最終戦で敗れて無念の敗退。「今までの日本らしさは持ちつつも、個人でもギラギラしたやつがいるチームにしたい」。まとまりは重視しつつ、個性を出すことを望み、選手たちをピッチ上で輝かせた。

合言葉は「歴史をつくる」。日本の過去最高成績はMF小野伸二、MF遠藤保仁ら「黄金世代」を擁した99年ナイジェリア大会(当時世界ユース選手権)の準優勝。頂点を見据える船越監督は「(ここからは)生きるか死ぬかどっちかなので、次の試合に全てを懸ける気持ちでしっかりと準備したい」と力を込めた。