MF堂安律(27=Eフランクフルト)が鮮やかな左足弾で約1年5カ月ぶりにネットを揺らし、来年のW杯での爆発を予感させた。日本代表(FIFAランキング19位)は国際親善試合でガーナ代表(同73位)と対戦。日本は前半16分にMF南野拓実(30=モナコ)のゴールで先制し、後半15分に堂安が得意の左で追加点。約2年ぶりのアフリカ勢との戦いで、10月のブラジル戦に続く勝利を手にした。

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日本の10番が、その番号にふさわしいプレーで勝利を呼び込んだ。

1-0の後半15分、中盤の高い位置で相手を引きつけた久保からのパスを、MF堂安がペナルティーエリア内で受けた。相手を確認しながらキレのある動きでDFを外すと、最後は鋭く左足を振ってニアサイドを打ち抜いた。「得意なコースなので、あそこで受けられれば決める自信はある。ゴールできて良かった」。代表では24年6月のW杯アジア2次予選シリア戦以来の代表通算11点目。自信に満ちた表情で振り返った。

右ウイングバックの位置での確かな進化を、この日も見せた。「超攻撃的でも超守備的でもない、何でもできるウイングバック。それは非常におもしろいと感じている」という充実感を、ピッチで表現。守備では最前線からのプレスに連動してボール奪取し、攻撃では久保との好連係でゴール前にも進入。パスを出して止まるのではなく、さらに前を狙うことで脅威となった。「守備はこのチームで欠かせないタスク。それをやりながらも、攻撃で違いを出すためにピッチに立っている。自分の存在価値を見せられるように一生懸命プレーしている」と、自身にしかできないパフォーマンスに胸を張った。

歴史的勝利を飾ったブラジル戦の直後で「違ったプレッシャーもあった」と明かしたが「波を止めないように必死でプレーした」。周囲の期待に応える連勝に自信を見せ「お互いベストで戦えたというわけではないと思うけど、チームとしての積み重ねは出せた」と手応えを語った。

前回のW杯カタール大会でドイツ、スペインを撃破するゴールを奪った男はこの日、スペイン戦での強烈シュートをほうふつとさせるニア抜き弾を決めた。「もう(W杯本番まで)試合数が少なくなってきているのを認識している。やってきたことを集大成にしていく期間」。再びW杯本大会で輝くことを宣言するように、堂安がインパクトを残す夜になった。【永田淳】

【日本代表】南野拓実、堂安律のゴールで快勝 W杯本番想定のガーナに2-0/ライブ詳細