現役復帰を目指しているゴン中山の復帰戦が14日、決まった。元日本代表FW中山雅史(47)が、練習参加をしていたJFLアスルクラロ沼津と、11月末までの3カ月契約を結び入団を発表。10月3日ホーム、ソニー仙台戦(愛鷹競技場)で、メンバー入りすることが関係者の話で分かった。出場すれば当時J1札幌での横浜戦(12年11月24日)以来の現役でのピッチになる。背番号は39に決まり、舞台が整った。

 ゴン中山が10月3日、現役のピッチに戻ってくる。アスルクラロ沼津で、現役復帰する試合がソニー仙台戦に内定したことが判明した。23日に誕生日を迎えることから、ソニー仙台戦に出場すれば48歳10日での復帰になる。また、同様にJFLの最年長出場記録を大きく更新することになる。古傷を抱える膝の状況を見ながら、試合終盤での限定出場が濃厚だが「スーパーサブ」としてベンチで控える。

 そしてピッチに出るときのユニホームの背番号は、39に決まった。古傷を抱えながら、復帰を後押ししてくれた人や応援してくれる人へ「皆さんへ感謝の意味を込めて、サンキュー」と選んだ番号が39。Jリーグで活躍した磐田、札幌そして代表で背負った9番とともに、感謝の気持ちを数字に表した。5日にアスルクラロ沼津の練習に参加し「監督、コーチ陣、選手がどう感じてくれたか。ここにきて、選手たちの熱いものとかプレーに刺激受けたし、僕自身ここにくる以上何らかの刺激を与えたい。それがいい形でチームに働いてくれればいい」と語っており、試合当日は地元・静岡の愛鷹競技場でゴン魂を見せる。

 クラブとの契約期間は、9月からシーズンが終わる11月末までの3カ月。国内ではJ1を1部とすると、4部リーグ相当のアマチュアリーグになる。数々の記録を打ち立て、実績がある中山とはいえ、待遇は他のアマチュア選手と変わらない。交通費や宿泊費などを考えれば赤字になるほど。それでも戻ろうとするのは、サッカーへの飽くなき思いがあるから。練習参加で再確認し、完全に火が付いた。

 試合までは、都内で体を動かし、膝の治療を受けながら調整する。JFLへの登録には、メディカルチェックを残すのみで支障はない。ゴン中山のカムバック劇が、もうすぐ完成する。