チャンピオンシップ(CS)出場が絶望的になったG大阪の長谷川健太監督(51)が2日、精神面強化の必要性を説いた。前日1日の浦和戦で0-4と大敗し、第2ステージ(S)5位に陥落。首位浦和と残り3試合で勝ち点7差となり、優勝の可能性が極めて厳しくなった。年間順位でもCS出場圏内3位の鹿島と勝ち点8差。長谷川監督は「選手は元気ないですけど、ルヴァン杯(旧ナビスコ杯)もある。切り替えなきゃいけない」と話した。

 前日の試合では、FWアデミウソンが報復行為で一発退場を食らった。さらにMF遠藤がラフプレーで警告を受けたり、MF倉田が相手と小競り合いになるなど荒れた展開となった。指揮官は「後半に入って浦和に2点目を取られてから、選手はイライラが募っていた。もっとメンタルのタフさを身につけないといけない」とキッパリ。遠藤と倉田にも直接話をしたという。倉田は「監督に怒られた。強い気持ちを持って戦う」と反省していた。

 当面の目標だったCS出場は厳しい状況。この失意を払拭(ふっしょく)するためにも横浜とのルヴァン杯準決勝が重要になる。ホームアンドアウェー方式で5日に吹田S、9日に日産スで戦う。長谷川監督は「勝つことが一番の薬。全員で力を合わせたい」と勝利を誓った。