J3福島の田坂和昭新監督(45)が12日、福島市内のホテルで就任会見を行った。

 抱負を問われ「新たな気持ちで指導者としてチャレンジしたい。選手とともに成長して学びたい。福島のみなさんと感動を分かち合えるクラブにしたい」と高らかに宣言した。

 栗原前監督が育て上げた「つなぎ倒す」サッカーに田坂流の「密集」をブレンドする。「味方との距離を縮めながら全員守備、全員攻撃をしていく」。FW、DF間のみならず、サイド幅までコンパクトに縦横を維持する。決意の色紙には「密集」をイメージさせる「Link」としたためた。

 目下、福島にはJ2標準のスタジアムがなく、ライセンスが交付されていない。それでも「だからこそ燃える。勝っていかないと、協力してくれる自治体だって盛り上がらない」と力を込めた。「育成を任されている。察して下さい」と契約年数は明かさなかったが、複数年とみられる。