サガン鳥栖がFW小野裕二、MF福田晃斗のゴールで浦和レッズに勝利した。フランクフルトへの完全移籍が決まっているMF鎌田大地が、鳥栖では最後となる試合で先制点をアシストし貢献。浦和は3連敗となった。

 前半21分、鳥栖が先に決定機を迎えた。FWイバルボが敵陣内でルーズボールの競り合いを制し、ドリブル突破で浦和GK西川周作と1対1をつくった。かわそうとしたところでボールを触られ、バランスを崩しながらシュート。ただ威力はなく、ゴール前に戻っていたMF駒井善成にクリアされた。

 浦和も反撃に出る。24分に中央付近での鮮やかなパス回しから、MF阿部勇樹がMF柏木陽介へスルーパスを供給。引きつけられたDFの裏に広くあいたスペースを柏木がドリブルで前進したが、最後のパスはうまくミートせずチャンスは生かせなかった。40分には柏木の右CKにDF槙野智章がフリーでヘディングシュートも、鳥栖GK権田修一に防がれた。

 スコアレスのまま迎えた後半は浦和が攻め込む。17分にラファエル・シルバ、18分にはFW興梠慎三が立て続けに後方からのクロスに合わせてシュートを狙うも、共にゴールは割れなかった。

 待望の先制点は耐えていた鳥栖が奪った。20分、鎌田の右CKに小野が相手DFを振り切って飛びこみ、右足で合わせてゴール右隅へ蹴りこんだ。

 攻勢を強めた浦和がボールを支配する時間がその後も続いた。がっちりとブロックを敷いた鳥栖はピンチを迎えながら、ときに10人でゴール付近で体を張りゴールを死守した。終了間際にFW李忠成にPKで1点を返されたものの逃げ切り、ホームで勝ち点3を手にした。