FC東京U-23MF久保建英(東京ユース)が、出場5試合連続の無得点に終わった。

 ホームのアスルクラロ沼津戦に先発し、両軍最多タイのシュート2本を放ったものの、ネットは揺らせず。後半14分にゲーム主将のDF山田将之、同19分にFWイ・ユンスが2度目の警告で退場し、9人になってからも久保は諦めない。ボール奪取に走り回り、後半29分には左足で直接FKを狙ったが、壁に阻まれた。

 山田、イというFC東京U-23の攻守の両輪を欠いたチームは、後半24分までに1-3とリードを広げられた。久保は同38分にMF小林幹と交代。その後、さらに3失点した試合をベンチで見届け「難しい、荒れた試合になってしまいました」と振り返りつつ「途中からできたことが、なぜ最初からできなかったのか。良い形がつくれなかったのは、準備がおろそかだったからだと思います」と反省した。

 6失点は、J3参戦2年目にしてチームワースト。得点も、0-1の前半17分にDF岡崎慎のロングフィードがGKの目測ミスでゴールに飛び込んだラッキーな1点にとどまった。中村忠監督も「雨の中、多くの方に来ていただいたのに、本当に残念な結果。2人の不用意なファウルによる退場から惨敗してしまいました」と会見でサポーターに謝った。

 次節7月1日もホーム戦で、味フィ西に首位のブラウブリッツ秋田を迎える。13戦負けなしの難敵に対し、久保は「次は秋田と戦えるので、しっかり勝ち点3を取りにいきたい。個人としても、そろそろ結果を残さないと。次は決めたいです」と出場6試合ぶりのゴールへ、気持ちを切り替えた。