北海道コンサドーレ札幌は5日、札幌・宮の沢で全体練習を行い、8日の次節大宮アルディージャ戦(NACK)へ向けて、守備の戦術などを中心に確認した。

 残留圏内ぎりぎりの15位札幌に対して、16位大宮は勝ち点わずか1差で降格圏。前節清水戦(札幌ドーム)で“神セーブ”を連発したGKク・ソンユン(23)は「勝たないとダメなチーム。大宮との勝ち点差を広げたい」と、今季初の連続無失点試合へ意欲を見せた。

 前節清水戦で今季2度目0封の立役者となり、連敗を6で止めた。「長いトンネルでした」と苦笑い。連敗中は「(試合後)家に帰って、もう1度試合のビデオを見るんですけど、この失点は止められたなって思うこともあった」と、反省の連続だった。失点がなければ、もちろん負けはない。重責と戦いながら、次の試合へ向けて修正点を模索した。

 次節の大宮は今季初めて無失点に抑えた相手だ。「チームの雰囲気も変わって、調子が上がって来ている」と、油断はない。連敗中は、試合後に涙を浮かべたこともあった。大宮戦を終えれば、しばらくリーグ戦は中断期間に入る。「勝って、ゆっくり休みたい」と、連勝を見据えた。【中島宙恵】