ペトロビッチ監督が連勝しなければ辞任する可能性を示唆していた浦和レッズは1-0でロアッソ熊本に勝った。ベスト16による4回戦は9月20日に実施される。

 浦和のペトロビッチ監督は、勝利の笛を聞くと両手をポンとたたき、笑顔でスタッフと握手を交わした。「格下が相手で勝たなければいけなかった。厳しい試合になったが(勝つという)目的は達成された」と冷静な口調で振り返った。

 敗れた5日の川崎F戦後、サポーターに対し、連勝できなければ辞任する可能性を示唆する発言があった。そこから逆転勝利した9日のリーグ新潟戦を含めて2連勝。「次(新潟戦)から連勝をスタートさせられなければ、最初にチームを離れる」という1週間前の言葉について「優勝のためには連勝しないといけない、ということを話した」と説明。新潟戦から先発を全員入れ替えての勝利に安堵(あんど)した。

 リーグは中断期間に入る。ただ浦和は15日にドルトムントとの親善試合があるなど猛暑の中で試合が続く。それでもリーグ戦に加え、天皇杯、連覇を狙うルヴァン杯、8強に進出しているACLの全制覇という目標にぶれはない。「十分に試合は残されている。差を1つ1つ縮めたい。決してパニックになるような状況ではない」。本当の強さは、22日のリーグ戦で首位C大阪をたたいて証明する。【岡崎悠利】