アルビレックス新潟は延長の末、2-3でセレッソ大阪に敗れ、2年連続の4回戦進出はならなかった。前半24分、試合前のスタメン変更で急きょ出場したFW平松宗(24)の今季公式戦初得点で先制。だが、後半5分にPKで追いつかれた。延長前半5分にMFホニ(22)のゴールで勝ち越すが、その1分後に再び追いつかれる。最後は延長後半8分に決勝点を許した。

 新潟はスタメン予定だったMF山崎亮平(28)がウオーミングアップで負傷。急きょ、FW平松に変更になった。その平松が前半24分、左サイドのMF加藤大(26)のFKをヘディングで決めて先制する。

 だが、後半5分、PKで追いつかれ振り出しに。延長に入り、前半5分にホニが得点するが、6分にC大阪のFWリカルド・サントス(30)に決められる。点の取り合いの末、延長後半8分、C大阪のDF木本恭生(23)に決勝のミドルを許した。

 リーグ戦前節柏戦からスタメンを9人入れ替えたC大阪に対し、新潟はリーグ戦の主力クラスをスタメンで起用した。MFホニはリーグ戦前節浦和戦(9日)が警告の累積で出場停止だったため、公式戦はリーグ戦磐田戦(1日)の出場。体調不良だったDF富沢清太郎(35)も鹿島戦(6月25日)以来の復帰になった。

 C大阪には今季リーグ戦で0-4、ルヴァン杯は0-1と2連敗。呂比須ワグナー監督(48)はボールを奪いにいく位置を前線、中盤、自陣と分けながら守備の精度と攻撃への切り替えを練習から徹底させてきた。PKで失点はしたが、展開の中から崩される場面は少なかった。最下位に沈むリーグ戦での反攻に向け、内容のある戦いをみせた。【斎藤慎一郎】