スペイン3部ビジャレアルBから東京ヴェルディに完全移籍した、スペイン人FWカルロス・マルティネス(31)が、カマタマーレ讃岐戦でJリーグ初出場初先発する。

 同日、メンバーが発表され、マルティネスは先発メンバーに名を連ねた。

 マルティネスは6月22日に新加入したばかりで、来日してまだ2週間しかたっていない。9日のファジアーノ岡山戦前にサポーターに初めてあいさつし「全ての緑のユニホームを着ている方のために、力を注ぎます。応援よろしくお願いいたします。ファンの方へ…一緒に目標を達成しましょう。頑張れ、ヴェルディ!!」と決意を語っていた。

 この日、発行されたマッチデープログラムでの先発予想は、FWはドウグラス・ヴィエイラ(29)、アラン・ピニェイロ(25)、梶川諒太(28)の3人だった。マルティネスが先発に入ったため、ドウグラスが控えに回った。

 マルティネスは、2009年にスペイン3部のUDAグラマネートでプロデビュー。15-16年から所属したビジャレアルBでは、2季連続で38試合に出場し15、20得点と結果を残した。183センチ、74キロとガッチリとした体格で、関係者によると走力に優れており、献身的に走るプレースタイルは日本のサッカーにもマッチしそうだという。

 東京Vはここ3戦で1分け2敗と勝ちがなく7位。一方、讃岐も5連敗中で21位と低迷し、8日のジェフユナイテッド千葉戦では3-4、前節15日のレノファ山口FC戦でも1-3と大量失点している。

 東京Vは、羽生英之社長(53)が16日に、ローマの元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ(40)の獲得を断念したと発表したばかり。トッティがローマのフロントに入る意向を示し、獲得話は完全になくなった。その中、スペインからやってきたマルティネスが、日本デビュー戦で初ゴールなるか、注目だ。【村上幸将】