“本田2世”の鹿島アントラーズFW安部裕葵(18)が試合を決めた。「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017」が22日、茨城・カシマスタジアムで開催され、鹿島は昨季のスペイン1部4位の強豪セビリアを2-0で撃破。0-0の後半27分、巧みなドリブルでDF3人を抜き去った安部は、GKと1対1の局面で「選手が見えていたので横に転がせば入ると思った」と、瞬時の判断でFW鈴木の先制弾をアシスト。2得点の鈴木を上回る印象的なプレーでMVPを受賞した。

 メキシコ1部パチューカに移籍したFW本田が経営に携わるエスティーログループのジュニアユースチーム「S.T.FC」出身のプロ1号。指導を受けたこともある“師匠”は尊敬する存在だ。「(本田)圭佑さんのように、子どもたちに夢を与えられる選手になりたい。選択したクラブも、らしいなと思いました」。本田を追う高卒新人が欧州の強豪相手に輝きを放った。