川崎フロンターレのファン感謝デーが23日、等々力競技場で行われ、史上最多の観衆1万323人を記録した。

 今年の目玉はDF谷口彰悟(26)、奈良竜樹(23)、MF大塚翔平(27)、GK安藤駿介(26)、DFタビナス・ジェファーソン(18)、FW知念慶(22)によるチアダンス。メーク、カツラ、胸パットと本物にこだわった女装でラインダンスなどを披露した。リーダーを務めた谷口は「(女装姿に)久々に恥ずかしいなと…。意外にカワイイでしょ。いや、全員、キツイでしょ」と苦笑。奈良とのセンターバックコンビでの体を張ったダンスに「普段、やりそうにない人を巻き込んでみんなで協力してやれた。おもしろかった」と振り返った。

 ライブコーナーでは選手の歌のほか、女性3人バンドのSHISHAMOがゲスト出演。鬼木達監督(43)が最前線に陣取り声援を送った。指揮官は、ステージ上のGK安藤の「イェーイ」の掛け声に思わず反応し、手を挙げたことを明かし「安藤にイェーイとやった自分にがっかりした」と笑わせた。

 1万人超のサポーターに、MF中村憲剛(36)は「昔は(練習場の)麻生グラウンドでやっていた。SMAPをやった記憶があります」と新人時代を思い出し「1万人を超えたのはうれしいですね」としみじみ。閉会のあいさつでは、鬼木監督が「必ず勝ちますとは言えないが、最後まで戦い抜くことは誓います。鳥栖戦では0-2から逆転した。選手たちはタフになって強くなっている。必ずタイトルをとりましょう」とあいさつし、悲願の初タイトルを誓っていた。【岩田千代巳】