北海道コンサドーレ札幌はセレッソ大阪に0-1で敗れた。前半26分、右サイドのクロスから失点。後半に公式戦初出場のタイ代表MFチャナティップを投入したものの相手ゴールを割ることができず、第1戦に続き2連敗で、準々決勝進出を逃した。

 スタメン11人のうち、23日に帰国したばかりのタイ遠征メンバーが8人。疲労に、関西特有の蒸し暑さが追い打ちをかけたのか、動きだしに精彩を欠いた。後半には、新加入のチャナティップが日本デビュー。同5分、素早いターンでDFをかわし、左MF田中へボールを供給。同28分にも敵陣中央からDFの背後へパスを送るなど、巧みなドリブルや展開力で見せ場は作った。四方田監督は「局面を変える場面もあったし、チャンスも作ってくれた」と評価。本人は「結果は負けなので悲しい」と笑顔こそなかったが「最初の試合でドキドキしたけど、慣れてからは良いプレーが出せた。ゴールできず申し訳ない」と感想を口にした。

 中2日でリーグ戦再開後、最初の試合となる29日浦和戦(札幌ドーム)を迎える。J1残留圏ぎりぎり15位の札幌にとって、勝負の残り16試合。下を向いている暇はない。【中島宙恵】