ジュビロ磐田は今日29日に、04年以来13年ぶりの6連勝を懸けてアウェー川崎フロンターレ戦に臨む。さらに、現在3試合連続の完封勝利中で、4試合連続となればクラブ初の快挙だ。28日、磐田市内の大久保グラウンドで約1時間半の調整。恒例のリラックスゲームで準備を整えた名波浩監督(44)は「記録が懸かることで後ろ(DF陣)のモチベーションも高い。とにかく足を止めずにやり切りたい」と、意気込みを語った。

 5月の前回対戦では試合序盤の決定機を逃し、0-2で敗れた。名波監督は「ボールを奪った後の質とファーストアクションが大事になる」。司令塔の元日本代表MF中村俊輔(39)も「暑さもあるし、ボールの奪われ方が悪いと苦しくなる。致命的なミスをしないことが肝心」と、リベンジへのポイントを挙げた。

 川崎Fは、直近3試合で12得点と好調を維持。ただ、昨季は残留争いに巻き込まれた磐田も、今季は3位川崎Fと勝ち点差4の7位と上位を狙える位置につける。名波監督は「選手にも『この時期に(勝ち点が)31もある喜びをかみしめて戦おう』と伝えた。ガチンコで戦えるだけの自信は持っている」と、言った。強敵相手にも真っ向勝負を挑み、勝ち点3を持ち帰る。【前田和哉】