絶対守護神が、悪夢を吹き払う。北海道コンサドーレ札幌は今日9日、本拠地の札幌ドームで4位横浜F・マリノスと戦う。8日は試合会場でセットプレーなどを確認した。前節C大阪戦(金鳥スタ)は1-3で完敗。この試合を累積警告で欠場し、2試合ぶりに公式戦に復帰するGKク・ソンユン(23)は「連敗はしたくない」と、強敵相手に気を引き締めた。

 横浜にJ1の洗礼を浴びた。3月4日、開幕2戦目で対戦し0-3。「J2とはリズム、スピードが違うと痛感した」。初めて経験する舞台で、レベルの違いに戸惑いも多かった。今は違う。「今でも毎試合、難しいとは思っているけれど、前回対戦した時よりは自信を持ってやれるかなと思う」と、リベンジに燃えている。

 GKとしては珍しく累積警告で出場停止となった前節。開幕からの連続フル出場も途切れた。自宅でテレビ観戦も、もどかしい気持ちを味わった。自身をいさめて見つめるのは、クラブ史上、リーグ戦1分け10敗と未勝利の眼前の敵だ。「マルティノス、斎藤の両選手はドリブルが速い。味方が攻撃している時も、常にカウンターへの準備をしておかないと」。本拠地3連勝へ、ゴールマウスをがっちり守る。【中島宙恵】