ジュビロ磐田はアウェーでベガルタ仙台と戦い、0-0のスコアレスドロー。仙台(6本)の倍以上のシュート15本を放ちながら、ゴールが遠かった。

 磐田は2戦ぶりの勝利を目指して敵地に乗り込んだが、ゴール前で精彩を欠いた。0-0の前半28分、MFアダイウトン(26)がボール奪取からカウンターを開始。左サイドをドリブルで抜け出したが、クロスは中央のFW川又堅碁(27)に合わず。同36分、同45分には好位置で獲得したFKをMF中村俊輔(39)が立て続けに直接狙うも、いずれも壁に阻まれた。

 チームは、昨年から11勝1敗と勝率9割を超える「2日前移動」で仙台入り。連勝が「6」で止まった5日ホーム広島戦から、中3日で迎える仙台戦に万全を期した。DF桜内渚(27)は試合前、「連敗だけはしてはいけない」と言った。言葉通り、序盤から積極的に仙台ゴールに襲いかかった。しかし、打てども打てども1点が奪えなかった。

 名波浩監督(44)は「BOX近くの人数増やして、精度を上げること」とハーフタイムに指示を送り、選手を後半のピッチに送り込んだ。同27分にはMF宮崎智彦(30)に代えて、攻撃的なMF荒木大吾(23)を投入。「勝ち点3」を奪いにいく姿勢を示したが、最後まで状況は変わらず。8試合ぶりの無得点で、敵地で最低限の勝ち点1獲得にとどまった。【前田和哉】