8戦ぶりの白星にも、ベガルタ仙台渡辺晋監督(43)は喜びを抑えた。

 後半6分にMF奥埜が挙げた先制ゴールが決勝点となり、6月4日ホーム甲府戦以来となる勝利をサポーターに届けた。「ほっとしてます。久しぶりの勝利なので。もっともっと勝って、みんなを勇気づけたり元気づけたりしなきゃいけない」と語った。

 17位広島から白星を取りこぼさなかったことは、今後の巻き返しにつながる。それでも指揮官は「最近、スタッフや選手も試合が終わると、下位チーム(の結果)を気にする。僕はそれがすごく嫌で、チーム全体のそういう雰囲気を払拭(ふっしょく)したかった。下を見ても何も落ちていない。上を向いていけるようにしたい」。目標のリーグ戦「トップ5」に向けて、気を引き締めていた。