J2東京ヴェルディを昨季限りで引退した永井秀樹ユース監督兼GM補佐(46)が引退試合後、取材に応じた。

 永井氏は、30分ハーフで行われたJ LEGENDS、VERDY LEGENDS戦で、前半はJ、後半はVERDYの一員として60分フルタイムで出場し、3ゴールを決めた。その試合前に行われた、国見高OB対帝京高OB戦も20分ハーフで行われた試合にフル出場し、同戦で両軍唯一のゴールを決めた。

 印象に残ったことを聞かれた永井氏は、その1つとして、国見高OBを率いた同高元監督の小嶺忠敏氏(72)の話を、ロッカールームで直立不動で聞いたことを挙げた。

 永井氏 小嶺先生がロッカールームに入ってこられて、普段やんちゃな大久保嘉人ですら直立不動で…我々も当然、直立不動で話を聞くというのは、なかなかJリーグではない景色。あらためて小嶺先生の偉大さを、すごく(感じた)。Jリーグで25年やって、久々に直立不動で話を聞き、最後に非常にいい体験が出来て良かった。嘉人と2人で笑っていたんですけど。(直立不動は)国見高以来です。

 永井氏は今後の目標について「ヴェルディで仕事をやらせてもらっている以上、チームを本当に再建したい。やっぱり、J2にいるべきチームではないと思いますし、黄金時代以上…日本サッカーを引っ張るチャンピオンチームにする、というのが1番、近い目標です」と誓った。【村上幸将】