29日朝の北朝鮮のミサイル発射を受け、宮城県を対象に全国瞬時警報システム(Jアラート)が発令された。30日にホームで行われる、ルヴァン杯準々決勝鹿島戦(第1戦)を控えるベガルタ仙台も対応を迫られた。

 この日の練習後、取材に応じた渡辺晋監督(43)は「まさに驚きました。けれど、まずチームが練習できるのか」と今朝を回想した。マネジャーと連絡を取り合い、午前6時半頃には選手全員に自宅待機を伝えたという。だが大きな混乱は発生せず、予定通り仙台市内で前日練習をこなした。

 クラブ史上初の同杯準決勝進出に向けて、大事な一戦が明日に迫っている。この日の紅白戦の内容を評価した指揮官は「総力戦なんでね」と出場可能な全選手に期待を込める。MF藤村慶太(23)は「(Jアラートの)影響は特にないですね。勝ちたい」と平常心だった。