J2モンテディオ山形は今日9日、ホームで京都サンガFCと対戦する。J1昇格を目指すチームにとっては、勝利のみが求められる大一番だ。チームは8日、山形県総合運動公園で最終調整を行った。今季からエースナンバー10を背負い、中盤で先発出場が濃厚のMF鈴木雄斗(23)は「今月で決まると思う。J1に行きたいなら勝たなくてはならない試合。もう1歩前でプレーして前にボールを当てて中に入っていきたい」と意気込んだ。

 5日には選手が県内各所の小学校で語る「夢クラス」に参加。小学生を前に「サッカーをやるからには日本代表を目指す」と夢を語り、宣言した。「ボカーンと活躍したい。そうすればポンポンポンと行けると思う」と代表入りまでの道筋をイメージ。まずは京都戦での爆発に期待がかかる。前節岡山戦ではゴールこそならなかったが、低弾道のミドルシュートを枠内に2発打ち込み、代表クラスのシュート力は、相手の脅威となった。

 チームは6日、選手全員が参加して、決起集会を開催した。山形市内の飲食店でもつ鍋を囲み、J1昇格へ向け心をひとつにした。MF鈴木は「まだ可能性は残っているとみんなが思っている。選手全員が参加して話し合えたのはよかった」。日本代表入りの夢をつかむためにも、ここでエースが爆発するしかない。【下田雄一】