アルビレックス新潟はサンフレッチェ広島と0-0で引き分けた。これで13試合未勝利、勝ち点11で順位は18位のまま。勝ち点差9の17位の広島から勝利を奪うことが、残留への大切な要素だったが、13試合ぶりの勝利はならなかった。

 新潟はMF小川佳純(33)が8月に鳥栖から期限付き移籍後、初出場。4-2-3-1のトップ下に入る。前線、中盤、サイドと幅広く動いて起点になった。前半31分、その小川がチャンスをつかむ。MFホニ(22)の右サイドからのクロスに走り込んで右足で合わせるが、ボールはポスト右に外れた。

 ロングボールを狙う広島に対し、新潟はボールを奪ってからカウンター。前線からプレッシャーをかけて、相手を追い詰める場面もつくった。それでも均衡を破ることができない。ハーフタイム、呂比須ワグナー監督(48)は「もっとボールを動かせ」と指示。MF山崎亮平(28)がペナルティーエリアに進入するなど、得点の気配を漂わせた。終盤はお互いカウンターを仕掛け合う展開になったが、決定機をものにできない。新潟はどうしても欲しかった白星をつかめなかった。【斎藤慎一郎】