清水エスパルスに、頼れるエースが帰ってきた。左ふくらはぎの肉離れで離脱していた主将のFW鄭大世(33)が13日、清水三保グラウンドで行われた全体練習に完全合流した。次節ホーム川崎フロンターレ戦(16日)の出場に向けては、慎重に調整を進める。

 ゲーム形式の練習では2トップの一角に入り、軽快にプレー。患部にはテーピングが施されていたが「もう大丈夫。楽しかった」と笑顔で話した。8月4日の練習中に痛め、全治4週間を要する見込みと発表されていた。リハビリを念入りに行い、予定を上回る約5週間を要した。その間、チームは6戦2勝4敗。「もどかしい、しかなかった。前線の選手が、元気づけるプレーをしないといけない」と言葉に力を込めた。

 一時は13人に及んだケガ人だが、FWチアゴ・アウベス(24)を含め続々と復活。チーム状態も上向いている。自身のプロ生活をスタートさせた古巣川崎F戦へ、高ぶる思いはある。「気持ちでは先発したいけど、焦りたくはない。毎日の練習をこなして、どれだけできるか」。実戦復帰に向けて、念入りに調整を続ける。【保坂恭子】