ガンバ大阪のMF井手口が、成長を示す1発を決めた。前半28分、MF泉沢のクロスは相手に当たって、ゴール正面に駆け上がってきた井手口の足元へ。「当たり損ねた。たまたま」という右足ダイレクトボレーが先制点となった。7月1日仙台戦以来の今季通算4点目。前日に「アシストやゴールを決めたい」という宣言通りの活躍だった。

 8月31日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦で、本大会出場を決定付ける豪快なミドルシュートを披露してブレークした。「ゴールの意識は代表でも変わらない。毎試合(得点を)取れる選手になりたい」。この日は一時は逆転を許したが、FW長沢が後半ロスタイムに執念の同点弾を挙げた。「若い選手に勢いがないとチームが活性化しない」という井手口が、G大阪の大黒柱となる覚悟を見せた。