ジュビロ磐田の名波浩監督(44)が、チームに2つの刺激を加えた。今日30日のアウェーFC東京戦に向け、29日は、磐田大久保グラウンドで最終調整。4月8日アウェー横浜戦以来約6カ月ぶりに、4バックで東京戦に臨むことを明言した。「1カ月ぐらい前から決めていた。チームへの刺激になるし、3バックと同じようにできれば幅も広がる」。

 MF山田大記(28)の先発起用も予告した。4-2-3-1の右MFか、トップ下での起用が濃厚で「気負わず、大記らしい流れるようなプレーをしてほしい。90分間、歩みを止めずに今できる100%を出してくれれば」。山田にとっては、8月末の古巣復帰後、初めての先発になる。

 勝てば4位浮上の可能性もある一戦で、名波監督は「数字的な要素も大きなモチベーションになる。勝てば、静岡ダービーにも気持ち良く乗り込める」と言った。勝ち点3を積み上げ、10月14日のアウェー清水戦へ弾みをつける決意だ。【前田和哉】