ベガルタ仙台渡辺晋監督(43)は「悔しいの一言です」と声を振り絞った。順位は12位のままだが、勝利した場合、11位東京を追い抜けたため、悔しい敗戦となった。

 シュート数は相手を上回る16本。後半は押し込む時間帯もあった。だが「中には、『惜しかったね』とか『いいゲームだったね』と言ってくれる人がいるかもしれないが、そうではない。勝ちにつなげないと中位から上に行けない。選手には『本気で悔しがれ。その悔しさを健全なエネルギーに変えられれば、残りのゲームで違った姿を見せられるだろうし、ルヴァン杯でも先に行けるだろう』と話しました」と語った。

 また2失点目は、MF野津田が倒されたもののプレーは続き、その流れから許した。イレブンは審判に抗議したが、判定が覆ることはなかった。試合後には指揮官も審判に詰め寄った。同点に追いついていただけに、痛恨の失点になった。「ジャッジについてどう思うか」と報道陣に問われると、「もう終わってしまったので、しょうがないです」と淡々と話した。