清水エスパルスとジュビロ磐田のプライドがぶつかり合う通算57回目の静岡ダービーが、今日14日午後2時、アイスタで開催される。両チームは13日、最終調整。磐田の名波浩監督(44)は、リーグ戦とルヴァン杯を合わせた今季清水戦3戦全勝を狙うと明言した。

 2連勝で迎える静岡ダービーを前に、名波監督は宿敵からの「完全勝利」を宣言した。

 「楽しみでしかないね。シーズンで3回も勝てるチャンスはそうない。そのチャンスを生かすだけ」

 キーマンには、FW川又堅碁(28)とMFアダイウトン(26)を挙げた。指揮官は「得点に特化したプレーをして、常に相手の脅威になってほしい」と、2人への期待を口にした。会場はアウェーのアイスタ。リーグ戦の静岡ダービーでは、名波監督が現役だった2002年を最後に勝利がないが、気にせずに勝ち点3を奪いにいく構えだ。

 対する清水は、現在13位に低迷。だが、名波監督に気の緩みはない。「ダービーに順位なんて関係ない」。選手にも「サッカーは思いだけじゃない。でも、(勝利への)思いがなければ、通じるものも通じない」と伝えたという。

 この日、最終調整を行ったヤマハスタジアムのピッチには、今日の雨予報を想定して水がまかれていた。名波監督は「『まいてほしい』と言ったことはないけど、(グラウンドキーパーの)チーム愛を感じた」。ダービー3連勝へ。選手、スタッフと一丸で敵地へ乗り込む。【前田和哉】