川崎フロンターレが10人の劣勢で2点差をひっくり返す「ミラクル逆転劇」でベガルタ仙台を下し、優勝戦線に踏みとどまった。

 0-2後半37分、DFエウシーニョのゴールで1点を返すと、エースで主将のFW小林悠(30)が後半39分に同点弾、同42分に勝ち越し弾を決めた。この試合でJ1通算400試合を達成したMF中村憲剛(36)は、試合終了とともに大きくガッツポーズ。各選手と抱き合い「忘れられない試合になった」と話した。

 前半は大苦戦した。仙台で運動量で上回られ、さらに数的不利にも陥った。だが、2失点を喫しても、前線からの守備で攻めの姿勢を貫いた。中村は「どこかで点が入ると思った。1点を返して相手もガクッとなった。2点目をとって逆転できると、等々力の雰囲気がすさまじかった。1つ、ポイントを挙げるとしたら、0-2になって(試合を)投げた選手が1人もいなかった。みんなの雰囲気が良かった」と話した。