ガンバ大阪が泥沼の公式戦8試合勝ちなしとなった。アルビレックス新潟に一方的に押し込まれ、ほとんどチャンスを作れなかった。長谷川健太監督(52)の今季限りの退任を発表してから8試合で2分け6敗。J1は3連敗で、またしても浮上のきっかけをつかめなかった。

 日本代表ハリルホジッチ監督が視察に訪れる中、前半は日本代表GK東口順昭(31)は好セーブを連発。約1年半ぶりの代表戦出場となった直近の国際親善試合ハイチ戦で3失点した悔しさをぶつけた。前半17分、相手との1対1で体を張って止めると、その2分後にもセーブ。後半5分にもペナルティーエリア内での相手の決定機を左足1本で止めた。東口は「代表にはもう呼ばれないと自分自身を見つめ直して入れた前半だった」。だが、好セーブ連発もむなしく、同22分に失点した。

 一方の攻撃は沈黙だった。ほとんど決定機を作ることができず、日本代表MF井手口陽介(21)は「攻撃の形がない。単調な攻撃ばかり。今はサッカーをやっていても楽しくない。いい時はみんな面白いサッカーをしていると思いながらやっているけど、今はパスコースも少ない…」とがっくり。日本代表として「自分自身もいいプレーをしようと思いすぎて(ボールを)持ち過ぎちゃった。もっとシンプルにメリハリをつけないとあかん」と反省した。