ヴァンフォーレ甲府MF石原克哉(39)の引退会見が、FC東京戦後に中銀スタジアムで行われた。

 石原はJ2時代の01年に加入し、甲府一筋でプレーしてきた。両膝の手術を重ねた影響で復帰と離脱を繰り返し、今季の出場はルヴァン杯の2試合だけ。石原は「膝の痛みを抱えていて引退の決断をしました。最終戦には出たいと思って、トレーニングは続けている」と話した。

 石原は山梨県生まれ。韮崎西中、韮崎高、順大を経て01年に甲府に加入した。思い出に残る1戦に「05年のJ1・J2入れ替え戦」を挙げ「J1に上がれるとは思っていなかった。現実に(夢が)かなうことがあるんだなと思ったターニングポイントだった」と振り返った。甲府一筋で終えるサッカー人生に「大学卒業して、行くチームがなくて練習生で拾ってもらった。その恩を感じて、山梨の役に立てればと思ってやってきた。17年間を誇りに思う」と胸を張った。引退後については「どういう道を進むか分かりませんが、山梨に恩返しをしたい」と目標を掲げた。