奥寺康彦監督(65)が暫定的に指揮を執った横浜FCは、町田ゼルビアに2-2で引き分けた。

 前半3分に失点したが、同20分にFW大久保哲哉(37)がMF野村直輝(26)の左クロスをダイビングヘッドで決めて同点。後半23分にもMFジョン・チュングン(22)MFレアンドロ・ドミンゲス(34)とのワンツーパスで相手DFを切り崩し、最後は大久保が右足で決めて逆転した。

 だが、同40分に失点し、痛恨のドロー。中田仁司監督の解任により、96年の市原(現千葉)以来、21年ぶりにJリーグで采配を振った奥寺監督は「ベンチにいて気も張って、どっと疲れています。3点目が入っていたら…。勝つのって難しいなと思いました」と肩を落とした。

 2得点の大久保も「2点目の展開は理想。出来れば3点目を決めたかった。残り4試合で勝ち点12をとれるように、明日の練習から頑張るしかない」。出番なしに終わったFWカズ(三浦知良、50)は「うちにとって引き分けは負けに等しい。残念。あと4試合勝てばということを続けていくしかない」。暫定ながらJ1昇格プレーオフ圏内の6位徳島とは勝ち点2差から、巻き返しを期す。

 なお、新監督は来週中にも発表される予定だ。