ベガルタ仙台は守備を固めた相手を崩しきれず、14位清水エスパルスと引き分けた。この日のようなゲームの打開策について問われた渡辺晋監督(44)は「ワイドの仕掛けじゃないでしょうか」とウイングバック(WB)の奮闘を促した。

 この日は左WBにDF蜂須賀、右WBにはMF古林が入った。途中で古林に代わり茂木が入った。指揮官は「あれだけ中を閉められれば、なかなかそこを通すのは難しい。空いているのはワイド。そのワイドで、いい状態の選手がいい仕掛けをする。それでもっと相手の脅威にならないといけない」と指摘した。

 左サイドで活躍していたMF中野が負傷で欠場した。ルーキーのDF永戸は、3カ月以上戦列を離れている。指揮官は、WBに故障者が多いことを挙げた一方で「ハチ(蜂須賀)も将太(古林)もモテ(茂木)もMF菅井も、DF小島もいる。ダイナミックな仕掛けを期待したい」と語った。

 茂木は「右でも左でもできるように準備したい。(攻撃は)ひと工夫しなきゃいけない」と振り返った。