清水エスパルスの若きストライカーFW北川航也(21)が、無得点の壁を打ち破る。15日、清水三保グラウンドで次節ホーム北海道コンサドーレ札幌戦(18日)に向けた練習を行った。ミニゲームでは、中盤との連係からゴール前に飛び出すなど果敢に攻撃を仕掛けた。4試合連続の先発出場が濃厚で「いい状態で来ているので、この力を試合で発揮する準備をしたい」と話した。

 約3週間の中断期間で、得点感覚に磨きをかけた。5日の常葉大浜松戦、11日の中京大戦と、練習試合で続けてゴール。今年5月以降、常にリーグ戦に絡み続けており、小林伸二監督(57)も「イージーミスが減った。(攻撃が)単発ではなく、試合を通してのイメージができている」と信頼を置く。一方、チームは4戦連続で無得点中。今季3得点の北川は「FWはゴールを取ることが一番の仕事。1点取れれば、景色が変わると思う」と意気込む。

 札幌に2年分のリベンジを果たす時だ。今季、札幌とはリーグ戦とルヴァン杯で対戦し2戦2敗。さらにJ2の昨季も2戦2敗と、同一カード4連敗中だ。「ずっと勝てていないので、先制点を奪って試合を優位に進めたい」とイメージする。ホームゲームは、0-3で惨敗した10月14日の磐田戦以来、約1カ月ぶり。勝てばJ1残留が決まる可能性もあり「静岡ダービーで負けた分を、取り返さないといけない。あの悔しさを無駄にしないで、大事に戦いたい」と強気の姿勢で臨む。【保坂恭子】